帰り来る
かえりくる
動詞
標準
文例 · 用例
敵を客戦の地に置いて疲れさせ、吾が兵の他から帰り来るを待たうと、将門は見兵四百を率ゐて、例の飯沼のほとり、地勢の錯綜したところに隠れた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
と一人笑うところへ、女房おとまぶらりッと帰り来る。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
その二 浴後の顔色|冴々しく、どこに貧乏の苦があるかという容態にて男は帰り来る。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
「そうすれば、その六人の者が、犬のごとく己れの吐きたるものに帰り来る――とでもお考えなのですか」と鎮子はペテロの言を藉りて、痛烈に酬い返した。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
彼はこの画に、東菊|活けて置きけり火の国に住みける君の帰り来るがねと云う一首の歌を添えて、熊本まで送って来たのである。
— 夏目漱石 『子規の画』 青空文庫
彼はこの画に、東菊活けて置きけり火の国に住みける君の帰り来るがねと云う一首の歌を添えて、熊本まで送って来たのである。
— 夏目漱石 『子規の画』 青空文庫
家を去つて千年、今帰り来る。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
されども彼の忘れず塒に帰り来るは、又この妻の美き顔を見んが為のみ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫