他人の空似
たにんのそらに
表現名詞
標準
accidental resemblance
文例 · 用例
」 亡妻の八重子に似ていると、どきんとしたことは事実だが、しかし、仔細に観察すれば、他人の空似というほども似ていず、ただ少し感じが似ているというだけに過ぎないのだ。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
「では、どうしても他人の空似か。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
おなじ不思議をかさねて見せられて、西岡は単に他人の空似とばかりでは済まされなくなった。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
妹が別条なく自分のあとに付いている以上、所詮かの娘は他人の空似と決めてしまうよりほかはなかったが、いかになんでもそれが余りによく似ているので、西岡の不審はまだ綺麗にぬぐい去られなかった。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
他人の空似といってしまえばそれ迄のことであるが、自分はどうも不思議でならない。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
「しかしそれはやっぱり他人の空似だろう。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
「その娘は他人の空似で、妹は急病で頓死、それとこれとは別々でなんにも係合いのないことかも知れないが、妹の死ぬ朝には浅草でその姿を見せて、その晩にも屋敷の門前にあらわれたということになると、両方のあいだに何かの絲を引いているようにも思われて、西岡が魔ものだというのも一応の理屈はある。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
他人の空似か、あるいはやはり妖怪の仕業か、いずれにしても粗忽に立ち騒ぐこと無用と、役人は人々を堅く戒めて置いて、さらにその次第を奥家老に報告した。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
作例 · 標準
街角で自分と瓜二つの人を見かけて、他人の空似とは言え驚いてしまった。
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「あれ、佐藤さん? あ、失礼しました。他人の空似でしたか」
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世の中には自分に似た人が3人いると言うが、あれはまさに他人の空似だろう。
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