康寧
こうねい
名詞
標準
tranquility
文例 · 用例
抽斎は『礼』の「清明在躬、志気如神」の句と、『素問』の上古天真論の「恬※虚無、真気従之、精神内守、病安従来」の句とを誦して、修養して心身の康寧を致すことが出来るものと信じていた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
蘭軒は、脚疾を除く外、年初に猶身体の康寧を保つてゐたかとおもはれる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
誠に人間各自の事業も緒に就きて、社會の秩序も定まり、苟も紊亂する事無れば、其結果は即康寧なる可し。
— 西周 『尚白箚記』 青空文庫
此康寧と富強との二元流行して、所謂生を養ひ死を喪し、人皆熈々として壽考の域に躋るは即福祉にして、福祉は人道の極功なり。
— 西周 『尚白箚記』 青空文庫
支那でも日本でも富貴康寧はまことに凡人の大事件で、このことだけは古今東西の差別を見ない。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
寿福とかまたは康寧とか。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
かくて中門を入り錦川橋を渡れば、前には壮大な勤政殿が聳え、背後には康寧殿や慶会楼の瓦が波うつ如く重っている。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
李朝の代表的建築である康寧殿と交泰殿とは既に他に移転せられ変形せられ、今はただ温突の煙出しのみが小山に沿うて淋しく佇んでいる。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
作例 · 標準
祖父母は長年、康寧な日々を送っている。
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彼の康寧な顔を見ていると、こちらも心が穏やかになる。
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老後は康寧に暮らしたいと願っている。
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