懸稲
懸稲
名詞
標準
文例 · 用例
西洋人の曲馬師らしいのが居てそれが先ずセロを弾く、それから妙な懸稲のようにかけ渡した麻糸を操るとそれがライオンのように見えて来る。
— 寺田寅彦 『夢判断』 青空文庫
今まで赤々していた夕陽がかげって、野面からは寒い風が吹き、方々の木立や、木立の蔭の人家、黄色い懸稲、黝い畑などが、一様に夕濛靄に裹まれて、一日|苦使われて疲れた体を慵げに、往来を通ってゆく駄馬の姿などが、物悲しげみえた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
今まで赤々していた夕陽がかげって、野面からは寒い風が吹き、方々の木立や、木立の蔭の人家、黄色い懸稲、黝い畑などが、一様に夕濛靄に裹まれて、一日苦使われて疲れた体を慵げに、往来を通ってゆく駄馬の姿などが、物悲しげみえた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫