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片言隻語

へんげんせきご
名詞
1
標準
(not even) a few words
文例 · 用例
権威者の片言隻語までも信ずるの弊は云うまでもない事であるが、権威を過信する弊害はあながちこれらの枝葉の問題に止まらない。
寺田寅彦 科学上における権威の価値と弊害 青空文庫
しかし出てくる名探偵の片言隻語のうちには、なかなか味わうべきありがたい言葉があるよ」 彼はこういいながら、アップルパイをフォークでしきりとほおばりはじめた。
浜尾四郎 殺人鬼 青空文庫
然し更にその後呪いの鬼になった彼が、此署長の訊問中の不用意な片言隻語を捕えて、いかにそれを利用したか。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
一言も口を開かぬ時なら格別、仮令片言隻語でも犯した罪に関する事を喋ったら、もうしめたものである。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
最近になって、おかしな片言隻語が、下っ端の野呂十内の耳にもはいってきた。
豊島与志雄 広場のベンチ 青空文庫
またの逢瀬の約束やら、これから外の座敷へ行く辛さやら、とにかく寸鉄人を殺すべき片言隻語は、かえって自在に有力に、この忙しい手芸の間に乱発されやすいのである。
永井荷風 妾宅 青空文庫
予喜んで会員酒井昇造氏と共に圓朝子が出席する寄席に就き請うて楽屋に入り、速記法を以て圓朝子が演ずる所の説話を其の儘に直写し片言隻語を改修せずして印刷に附せしは即ち此の怪談牡丹灯籠なり。
序詞 怪談牡丹灯籠 青空文庫
彼女の頭は恐ろしく鋭敏に働いて、ほんの一寸した片言隻語の間にも冴えた閃めきを見せるのであつた。
谷崎潤一郎 青春物語 青空文庫
作例 · 標準
重い病に倒れた祖父は、最期の数日間は片言隻語も発することができない状態だった。
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厳しい取り調べに対しても、その容疑者は完全に黙秘を貫き、片言隻語も漏らさなかった。
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喧嘩別れしたきりの友人からは、それ以来片言隻語の連絡もなく、消息すら分からない。
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