日向水
ひなたみず
名詞
標準
water warmed in the sun
文例 · 用例
小日向水道|町の煙草屋、関口屋の娘お袖が母のお琴と女中のお由と、三人連れで氷川神社に参詣した。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
其中庵二句・しろい蝶くろい蝶あかい蝶々もとぶところ・花がさいて蜂がきてゐる朝 この木のどこか病んでゐる日向水やらう・てふてふあそばせてあざみあさのいろ・ここにもてふてふがぢやがいものはな・うぐひすよ、もとのからだにはなれないで夏 六月七日晴、すこし寒くて、なか/\忙しい。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
そして生ぬるいかめの中の日向水を息もつかずに、続け様に五六杯も飲んだのでした。
— 伊藤野枝 『火つけ彦七』 青空文庫
そして私は、魔薬のお蔭で、浅くはありましたが、日向水のように生温い、後味の悪い眠りではありましたが、どうやら続けて行くことが出来たのでした。
— 蘭郁二郎 『歪んだ夢』 青空文庫
三十度近くなると、もう日向水と同じな温さを持ってくるのである。
— 佐藤垢石 『水と骨』 青空文庫
日輪寺を出で小日向水道町を路の行くがままに関口に出で、目白坂の峻坂を攀ぢて新長谷寺の樹下に憩ふ。
— 永井荷風 『礫川記』 青空文庫
もう三十年の昔、小日向水道町に水道の水が、露草の間を野川の如くに流れていた時分の事である。
— 永井荷風 『狐』 青空文庫
むかし井ノ頭上水の流れてゐた小日向水道町の道端から、金剛寺坂を登りきらずに其中程から左へ曲り、両側とも小屋敷のつゞいてゐた垣根道を行くと、道はすこし迂曲つた後、現在電車の通つてゐる安藤坂のいたゞきに出る。
— 永井荷風 『冬の夜がたり』 青空文庫
作例 · 標準
真夏に外に置いてあったバケツの水が、すっかり日向水になってぬるい。
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「冷たい水が飲みたかったのに、これじゃあ日向水で美味しくないな」
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日向水を撒いて打ち水をしたが、地面の熱ですぐに蒸発してしまった。
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