閭門
りょもん
名詞
標準
gate of a village
文例 · 用例
それは第一部の閭門の外で、娘等に物を言い掛ける一老女である。
— 森鴎外 『不苦心談』 青空文庫
街道の靜けさ、鐵物いかめしき閭門、見わたす限遙なるカムパニアの野邊に、物寂しき墳墓のところ/″\に立てる、遠山の裾を罩めたる濃き朝霧など、我がためにはこたび觀るべき、めでたき祕事の前兆の如くおもはれぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
馬も車も、忽ち黄なる岩壁にそひたる閭門を過ぎ去りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
閭門を出づるに及びて、友は手を拍ちつゝ、美なる都會かなと叫びぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
われは涙を灑いでフルヰアの名を呼び、盤散として閭門の外なる街道に歩み旋りぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
閭門の前さま/″\の散歩する人出で行く。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
今そういう永遠のグリンプスを得ようとならば、瞬間を見るが好い、瞬間は永遠に這入る閭門である、とそう人々は云うのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
――このイデオロギーに導かれた政治的行動が、資本主義的社会を止揚して、もはや私有財産を以てその生産関係の出発点とはしない処の新しい社会組織の閭門に這入る、という風にマルクス主義的社会科学は考察する。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの日本の農村では、集落の入り口に閭門が設けられていた。
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