浦辺
うらべ
名詞
標準
seacoast
文例 · 用例
何処の浦辺からともなく波に漂うて打上がった木片板片の過去の歴史は波の彼方に葬られて、ここに果敢ない末を見せている。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
それでもなるべくは人数が多い方がいいというので、いやがる茶坊主どもまでを狩りあつめて来て、夜の五つ(午後八時)頃から第一番の浦辺四郎七という若侍が、まず怪談の口を切った。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
和歌浦辺の弁天の小祠の手水鉢より少々予見出だしたる以後見ることなし。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
…… 中へ出る人物は、芸妓が二人、それと湘南の盛場を片わきへ離れた、蘆の浦辺の料理茶屋の娘……と云うと、どうも十七八、二十ぐらいまでの若々しいのに聞えるので、一寸工合が悪い。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
)――幕―― 第二幕の登場人物李中行その妻 柳その忰 中二その娘 阿香高田圭吉村の男 會徳工場の事務員 浦辺、村上女工 時子、君子ほかに村の男、女若者。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
(中二は母を扶けて内へ連れ込もうとする時、下のかたより工場の事務員浦辺、三十五六歳、洋服を着て先に立ち、若き事務員村上は花環を持ち、あとより支那の苦力二人が担架をかき、担架には阿香の死骸を横えて白い毛布をかけてある。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
浦辺は苦力に向って、もう帰ってもよいと知らすれば、二人は担架を舁きて去る。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
)浦辺 勿論、工場の方にも規定があって、相当の弔慰金を差上げる筈になって居りますから、いずれ改めておとどけ致します。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
作例 · 標準
例句