幻辞.com

靉靆

あいたい
形容詞-たる副詞-と
1
標準
trailing (clouds)
文例 · 用例
……紫の雲の靉靆く空ぢやあなくつて、友染の霞が来て、白いお身体を包むのでせうね――あゝ、それにね。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
」 錦の帯を解いた様な、媚めかしい草の上、雨のあとの薄霞、山の裾に靉靆く中に一張の紫大きさ月輪の如く、はた菫の花束に似たるあり。
泉鏡花 春昼後刻 青空文庫
二 師走の末の早朝、藍の雲、浅葱の浪、緑の巌に霜白き、伊豆の山路の岨づたい、その苞入の初茄子を、やがて霞の靉靆きそうな乳の辺にしっかと守護して、小田原まで使をしたのは、お鶴といって、十六の、明くれば七になる娘。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
」 日はまたかげって尾花白く、薄雲空に靉靆く見ゆる。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
雲|山岫に湧くごとく、白気|件の欄干を籠めて、薄くむらむらと靉靆くのは、そこから下りる地の底なる蒸風呂の、煉瓦を漏れ出る湯気である。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
香氣一脈、芳霞靉靆く。
泉鏡太郎 唐模樣 青空文庫
彼はこの横町に入り、トンネルを抜け横町が尽きて、やや広い通りに折れ曲るまでの間は自分の数奇の生立ちや、燃え盛る野心や、ままならぬ浮世や、癪に触る現在の境遇をしばし忘れて、靉靆とした気持になれた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
ならば振り戻って、もう一度トンネルを潜ることによって、靉靆とした意識に浸り還せるかというと、そうはゆかなかった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
dark (mood)
作例 · 標準
例句
3
標準
eyeglasses
作例 · 標準
例句
靉靆(あいたい) — 幻辞.com