駅路
えきろ
名詞
標準
post road
文例 · 用例
それにあすこの福和戸のやうながらんどうの温泉、普通の駅路の両側に家が並んだやうな温泉は、どこか埃くさい気がするのと、まとまりのない不安な気がするので、とても落付いた気分になれない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
榎はどこか、深山の崖か、遠い駅路の出入境に有る、繁った大な年|経る樹らしい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……すがすがしいが、心細い、可哀な、しかし可懐しい、胸を絞るような駅路の鐸の音が、りんりんと響いたので、胸がげっそりと窪んで目が覚めるとね、身体が溶けるような涙が出たんだ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
時に湯気の蒸した風呂と、庇合の月を思うと、一生の道中記に、荒れた駅路の夜の孤旅が思出される。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
川上のF――町のO――家がその筆頭で、川下の旧東海道の駅路に当るM――町のM――家もそれである。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
御殿場のここの駅路、一夜寝て午夜ふけぬれば、まだ深き戸外の闇に、早や目ざめ猟犬が群、勢ひ起き鎖曳きわき、跳り立ち啼き立ち急くに、朝猟の公達か、あな、ひとしきり飛び連れ下りる騒ぞきの、さて出立つらむ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
笛の音の類、朝立ちの駅路の鈴、訪ふ人もなき隠れ家のべるの釦のほのかに白き、小夜ふけてきくりんのたま。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
笛の音の類、朝立ちの駅路の鈴、訪ふ人もなき隠家のべるの釦のほのかに白き、小夜ふけてきくりんのたま。
— 北原白秋 『第二真珠抄』 青空文庫
作例 · 標準
古代の日本には、都と地方を結ぶ駅路が整備されており、早馬が行き交った。
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宿場町は、駅路の要衝に位置し、多くの旅人で賑わっていた。
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この街道はかつて駅路として栄え、今でもその名残が見られる。
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ウィキペディア
駅路(えきろ)とは、古代律令制において定められた駅使が通行する官道のこと。七道駅路(しちどうえきろ)ともよばれる。宿駅・駅馬(えきば/はゆま)が整備された(駅制)。中央もしくは国府が発給した駅鈴を携行する駅使のみが駅馬を用いることができた。
出典: 駅路 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0