済学
せいがく
名詞
標準
文例 · 用例
それ等さへまた倦怠に入りつゝある昨今、芸術界が経済学だの歴史だのといふことを気にしはじめてゐることは、随分ありさうなことで、そして同情さるべき事情である。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
又経済学や自然科学に就いても、まるで知らないが、やはり文芸との関係は知つてゐる。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
たゞ或る時は僅かな経済学的知識を持出してその裏付けとなし、或る時は自分の感傷にまかせてダダを捏ねるのである。
— 中原中也 『非文学的文士』 青空文庫
貧は貧を生ずるものなり、持つものには加えられ持たざるものよりはすでに持つものをも取去らる、俗にいわゆる貧すれば鈍するとの言は心理学上の事実にして経済学上の原理なり、富者ますます富めば貧者はいよいよ貧なり、貧より来る苦痛の中にこの絶望に沈むこと、この無限の堕落を感ずることこれ悲歎の第六なり。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
政治家はただ民を民衆という一団として見、経済学者は数を以てのみ人を見、軍人はあたかも将棋の駒を動かすが如き考を以て部下の兵に臨むのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
二、三日前に巻き上げた縁先の簾が、ばたんばたんと音をたてて、私はお座敷の隣りの間で、ローザルクセンブルグの「経済学入門」を奇妙な興奮を覚えながら読んでいた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
ここに書かれてあるのは、経済学という事になっているのだが、経済学として読むと、まことにつまらない。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
いや、或いは、私には経済学というものがまったく理解できないのかも知れない。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫