船旗
せんき
名詞
標準
文例 · 用例
われわれは彼を船旗に包み、足もとに三十二ポンド弾を置いて、その日の午後に彼を葬った。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
4 帆柱の尖端に飜る船旗。
— 渡辺温 『氷れる花嫁』 青空文庫
八幡大菩薩の船旗を掲げたからである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
「商船旗もだしておりませんし、さっきから観察していますと、多分にあやしむべき点があります」 副長が、傍から説明をはさんだ。
— 海野十三 『火薬船』 青空文庫
船腹には国籍の文字もなく、船旗も信号旗も悉く焼け落ちていたからである。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
彼は負傷してはいたが、素速く動くことは驚くべきほどで、彼の白髪雑りの髪の毛は顔に振りかかり、その顔は焦心と憤怒とで英国商船旗のように真赤だった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
彼らは疾くに八幡大菩薩の船旗を下ろしていたが、海洋を見ること平野を視るごとき胆と、小事に顧みることなく爛々の眼をたえず海潮の彼方に向けて、男児の業はそこにありとしている気質とは、今もまだ決して変っていない。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
藤堂、有馬、加藤、伊達――中には細川家の船旗も見える。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫