麝香猫
じゃこうねこ異読 ジャコウネコ
名詞
標準
civet cat
文例 · 用例
歩行いてゐるとまるで自分の身体が蒼白いセンジユアルな発光の中にひきつつまれて匂のふかい麝香猫か何ぞのやうに心までが腐爛してゆくかとさへ思はれた。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
然し汝が一日家に居ないと家中の者は皆陰気な蓴菜のそばからふいと温かな麝香猫でも居なくなつたかのやうに何時も妙に滅入つて了ふのが眼に見える。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
こうして洩らされた葉の溜息は、その静かな情熱を包んで、麝香猫のようにぷんぷんあたりを匂わせているのだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
身動きする度に、絹摩れの音がして、麝香猫のやうな香がぷん/\する。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
檸檬・檳榔樹の実・汁を含んだ蕃爪樹・膚の白い巨大なココナッツ・椰子玉菜・多液性のマンゴステン・土人はこれで身代を潰すと言われてる麝香猫の実・田舎の少女のようなパパヤ・竜眼・茘枝・麺麭の実・らんぶたん――。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
古い香木のもえる煙のやうにたちのぼるこの紛乱した人間の隠遁性と何物をも恐れない暴逆な復讐心とが、温和な春の日の箱車のなかに狎れ親しんでちやうど麝香猫と褐色の栗鼠とのやうにいがみあふ。
— 大手拓次 『藍色の蟇』 青空文庫
それらの馬は西風によって牝馬から生まれたスペインの麝香猫にちがいないと思うくらいに、風のように疾く走りました。
— クラリモンド 『世界怪談名作集』 青空文庫
そして老年の麝香猫や怪我をした鰐が死んだりした。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
作例 · 標準
コーヒーの独特の香りは、麝香猫が関与していると聞いた。
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熱帯の森林には、夜行性の麝香猫が生息している。
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動物園で、珍しい麝香猫を初めて見た。
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