口誦
こうしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
recitation
文例 · 用例
木枯しの身は竹斎に似たるかな 十一月も末だったので主人は東京を出がけに、こんな句を口誦んだ。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
純情な恋の小唄を好んで口誦む青年子女に訊いてみると恋愛なんか可笑しくって出来ないと言う。
— ――歪んだポーズ 『時代色』 青空文庫
娘は死んだ、娘はしばらく病の床に伏していたが死期を知ると、しずかに慧鶴の名を口誦み、頬に微笑のかげさえ浮べながら、そのまま他界の人となった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
私は合掌して口誦みます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ストンと、いや、床が柔軟いから、ストンでない、スポンと寢て、肱枕で、阪地到來の芳酒の醉だけに、地唄とやらを口誦む。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
……「やがてここを立出で辿り行くほどに、旅人の唄うを聞けば、」 と小父者、出た処で、けろりとしてまた口誦んで、「捻平さん、可い文句だ、これさ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
……牡丹は持たねど越後の獅子は……いや、然うではない、嗜があつたら、何とか石橋でも口誦んだであらう、途中、目の下に細く白浪の糸を亂して崖に添つて橋を架けた處がある、其の崖には瀧が掛つて橋の下は淵になつた所がある、熱海から網代へ通る海岸の此處は謂はゞ絶所である。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
」 と半眼に、従容として口誦して、「あれ、あの意気が大事じゃよ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
作例 · 標準
僧侶たちは夜明けとともに本堂に集まり、厳かな雰囲気の中で経典の口誦を始めた。
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子供たちは寺子屋で、先生の後に続いて論語の一節を何度も口誦して暗記した。
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彼は祈りの言葉を絶え間なく口誦しながら、険しい巡礼の道を一歩ずつ進んでいった。
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