猪肉
ししにく
名詞
標準
文例 · 用例
「わたくしが作さんと懇意になったのは、この月の初めに親方の使いで、猪肉を少しばかり内証で買いに行ったときに、作さんは店に腰をかけていて、おたがいに二タ言三言挨拶したのが初めです。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
菊池容斎は寺納豆、藤田東湖は訥庵と同じやうに鰻の蒲焼、森|春濤は蚕豆、生方鼎斎はとろゝ汁、椿椿山は猪肉、藤森弘庵は鼠のやうに生米を囓るのが好きで好きで溜らぬらしかつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
尤も猪肉は高いから鹿肉にして、葱一束位と共に寄宿舎へ持ちかえって、賄方の鍋釜を借りて煮焚きをした、そんなことで詩会席にいるよりも食事の調理に奔走する者が多いから、先生達もこの日に限り早く帰ってしまう。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
柊も、寄生樹も、赤い果実も、蔦も、七面鳥も、鵞鳥も、猟禽も、家禽も、野猪肉も、獣肉も、豚も、腸詰も、牡蠣も、パイも、プッディングも、果物も、ポンス酒も、瞬く間にことごとく消え失せてしまった。
— A CHRISTMAS CAROL 『クリスマス・カロル』 青空文庫
正似糟藏猪肉」と答へて居る。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
猪肉や鯛は尤も好物だ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
すると軒先へ猪をぶらさげて、猪肉売りますのハリガミをだしておく。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
しかしながら、いかに古代の支那人だとて、今の未開野蛮の民族だとて、まさかに人間を常食とし、もしくは鹿肉猪肉などと同じく、珍味嘉肴としてこれを賞玩したとは思われぬ。
— 喜田貞吉 『人身御供と人柱』 青空文庫
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猪肉(いのししにく、ししにく、ちょにく)は、イノシシの肉。食肉とされる。牡丹肉(ぼたんにく)とも呼ばれる。煮込むとちぢれた紫紅色の牡丹の花のようになることが由来。獣肉食を避けた名残で山鯨(やまくじら)という別称もある。
出典: 猪肉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0