応洗
おうあらい
名詞
標準
文例 · 用例
石鹸で一応洗った時によく鳴るようである。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
そして私は、私の吐き出した物に対して、その幾分か不気味な、丁度栓を抜くやうに空虚な喉ざわりのほかには、決して特別の愛情も、扨て又特別の美意識も懐くわけではなかつたが、私は、一応洗面器を持ち上げて、吐き出した赤いチラチラするものを、流しの上に探し出さねばならなかつた。
— ――あるミザントロープの話―― 『蝉』 青空文庫
一応洗って拭き込んだ様子だが――」 兇器がこんなにも容易く見付かったのが、平次には予想外だった様子です。
— 刑場の花嫁 『銭形平次捕物控』 青空文庫
念のため、便所を見せてもらひましたが、これは大町人の家によくある、なか/\贅澤に出來た上便所で、一應洗ひ清めたと言つても、中はまだ慘憺たるものです。
— 五月人形 『錢形平次捕物控』 青空文庫
一應洗つて拭き込んだ樣子だが――」 兇器がこんなにも容易く見付かつたのが、平次には豫想外だつた樣子です。
— 刑場の花嫁 『錢形平次捕物控』 青空文庫