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羅紋

らもん
名詞
1
標準
文例 · 用例
いわゆる倶梨伽羅紋々ふうのものもあったが、そのほかにまたたとえば天狗の面やおかめの面やさいころや、それから最も怪奇をきわめたのはシヴァ神の象徴たるリンガのはなはだしく誇張された描写であった。
寺田寅彦 蒸発皿 青空文庫
げじげじから泥坊、泥坊からしらみを取って食う鍛冶橋見付の乞食、それから小田原の倶梨伽羅紋々と、自分の幼時の「グロテスク教育」はこういう順序で進捗して行ったのであった。
寺田寅彦 蒸発皿 青空文庫
背中一面の倶梨伽羅紋々とうかれ節と、盆栽趣味とが自慢である。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
鳶人足、沖仲仕など勇みはだの者が多いといったのは事実であるとみえて、そのうち三人の背から腕には、倶利伽羅紋々の勇ましい彫りものが見えました。
朱彫りの花嫁 右門捕物帖 青空文庫
要するに少しずつ根気よく彫って行くのが法で、いくら焦っても急いでも、半月や一月で倶利迦羅紋々の立派な阿哥さんが無造作に出来上るというわけにも行かないのです。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
」 薄暮の泥水の中で二人の倶利加羅紋々が狂気の如く打ち騒いでゐる光景が、滝の眼に不気味に映じた。
牧野信一 雪景色 青空文庫
もしそれ南枝の梢に短冊の昔を愛する振舞いに至っては、必ずしも歌句の拙きを嗤うを要せぬ、倶利迦羅紋紋の兄哥にもこの風流あるは寧ろ頼もしからずとせんや。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
それからなお一つ、近頃の相撲好きは贔負からの入れ力ではなく、可哀相にかれらの勝負を賭けごとの道具にしておる、まさかに江戸ッ児はそんなこともしめえが、するやつがあったら己が聴かねえと、倶利迦羅紋紋の兄哥が力んでいた。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫