緋
ひ
名詞頻度ランク #37333 · 青空 1294 例
標準
scarlet
文例 · 用例
一丁ばかり先の練瓦建の家が、泳いでゐる緋鯉のやうに、ボンヤリトキ色に見える。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
「明石からほのぼのとすく緋縮緬」という句があるが、明石縮を着た女の緋の襦袢が透いて見えることをいっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「歩く拍子に紅のはつちと浅黄縮緬の下帯がひらりひらりと見え」とか「肌の雪と白き浴衣の間にちらつく緋縮緬の湯もじを蹴出すうつくしさ」とかは、確かに「いき」の条件に適っているに相違ない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
血の汚れを去り、焔の熱を奪い、ルビーを霊泉の水に溶かしでもしたら彼の円山の緋鶏頭の色に似た色になるであろうか。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
台の上には緋の天鵞絨に金糸の繍ある立派なる帛を投げ掛けあり。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
向いのN万ビルのマネキン事務所には、アメリカン・スタイルの女たちが地面にカードをひろげたように、緋の絨氈の上でお化粧を始めていた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
緋桃白桃の影をおぼろに揺がせる雛段の夜の灯を、お道は悲しく見つめた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
冷泉為清卿の息女で、左衛門局だとか名乗って、白の小袖に緋の袴をはいて、下げ髪にむらさき縮緬の鉢巻のようなものをして、ひどく物々しく構えているが、前にもいう通り、容貌は好し、人品はいいので、なかなか神々しくみえるということだ。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は緋色の着物を身につけ、祭りの主役を務めた。
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燃えるような緋色の夕焼けが、空一面に広がっていた。
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武将の鎧には、勇猛さを象徴する緋の糸が使われていた。
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