業苦
ごうく
名詞
標準
karmic suffering
文例 · 用例
さはあれ業苦の浮世を遁れ、天堂に在す御傍へ行くと思えば殺さるる生命はさらさら惜からじと、下枝は少しも悪怯れず。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
大目玉で、天守を睨んで、ト其処に囚られてござるげな、最惜い、魔界の業苦に、長い頭髪一筋づゝ、一刻に生血を垂らすだ、奥様の苦脳を忘れずに、飽くまで行れさ、倒れたら介抱すべい。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
日が暮れてアパートの居住者がそれぞれの勤先から帰って来る頃、佐伯は床を這いだして街へ出て行くのだが、町へ出るにはどうしてもその道を通らねばならないと思うと、業苦を背負ったように憂欝になってしまう。
— 織田作之助 『道』 青空文庫
しかし所詮真の芸術が一つの業苦であるならば悩みのまゝに押し切るより外に術はない――』と神泉氏に向つて言つてのける。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
何故なら彼女は、芸術といふものを病気と同じものに考へてゐるらしいからで『所詮真の芸術が一つの業苦であるならば』などといふ形容は、これは『一つの業苦』ではなく『一つの病苦』といふ書き誤りであらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
いわゆる「惑業苦の三道」というのはそれです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
それが、いわゆる惑業苦の関係です。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
彼の安静な、そしてまた業苦多い、孤独の三昧境は既にこの二三年前から内からも外からも少しずつ破壊されていた。
— 原民喜 『冬日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は前世の業苦に苛まれているかのように、いつも苦しんでいた。
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その老僧は、人生の業苦について静かに語った。
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業苦から逃れるために、多くの人々が精神的な救いを求めている。
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