正陽
せいよう
名詞
標準
文例 · 用例
實際北京の正陽樓や小有天あたりで正式な支那料理を食ふなどは、君子人にとつてはちつと險呑な事だと云へぬでもない。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
四 数年前に北京に行って、あの正陽門外の混雑――いろ/\な店やら屋台やらが一杯に並んで、路傍で人が平気で物を食っていたりするを見て、明治の初年の文化にほうふつとしているのを思い出したが、実際、その時分には、日本橋の橋畔あたりの賑いもそれと少しも違うところはなかったのである。
— 田山花袋 『日本橋附近』 青空文庫
恐らくその時分に日本にやって来た外国人の眼には、今の私が北京の正陽門外の雑踏に対したと同じように夥しく非文化にうつったに相違ないのである。
— 田山花袋 『日本橋附近』 青空文庫
「順天時報」の記事によれば、当日の黄塵は十数年来|未だ嘗見ないところであり、「五歩の外に正陽門を仰ぐも、すでに門楼を見るべからず」と言うのであるから、よほど烈しかったのに違いない。
— 芥川龍之介 『馬の脚』 青空文庫
そこは馬家堡といふ小村で、正陽門に辿りついたのは車で半時間以上も搖られた後のことであつた。
— 狩野直喜 『服部先生の思出』 青空文庫
正陽門までは先生がわざ/\お出迎へ下さつて、車をつらねて東西北六條胡同の宿舍に案内された。
— 狩野直喜 『服部先生の思出』 青空文庫
東華門、正陽門の二|衛府を通ると、内裏もいわゆる鳳闕のまぢかで、瑠璃のかわら、鴛鴦(おしどり)の池のさざなみ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
北京正陽門外の店々から私たちは容易に優れた品々を選び出すことが出来るでありましょう。
— 柳宗悦 『北支の民藝(放送講演)』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
正陽(せいよう) 正陽県 - 中国河南省駐馬店市の県。 正陽街道 - 中国各地の街道。 正陽区街道 - 中国黒竜江省綏化市肇東市の街道。 正陽鎮 - 中国陝西省安康市平利県の鎮。
出典: 正陽 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0