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迂参

迂参
名詞
1
標準
文例 · 用例
私は、酒のことが気にかゝつて、一行から稍おくれて、何となく迂参な眼つきをしながら、家々を眺めながらとぼ/\と歩いて行くと、梨の花が咲いてゐる納屋の傍らで藁をきざんでゐる老婆が、不図此方を向き、稍暫らく凝ツと私の顔を見守つてゐたかと思ふと、突然、「まあ!
牧野信一 川を遡りて 青空文庫
」「嬉しい、伺つても関ひませんこと……」「関はないから……」 庭の方で変な咳払ひが起つたので、そつちを私が見ると、それは倉らしかつたが、驚いたことには、妻が、ぬつと立ちあがつて迂参さうに私の様子を睨めてゐるのであつた。
牧野信一 心象風景 青空文庫
」 私は、まはりの者共が恰で迂参な中心人物でゝもあるかのやうに私の上をじろ/\と眺めてゐるので、思はずそんなことを口走つてゐた。
牧野信一 二日間のこと 青空文庫
雪洞を翳して、しどけない格構で段々を昇つて行く迂参な若侍であつた。
牧野信一 夜の奇蹟 青空文庫
迂参な奴だ、そこを動くな――何時この部屋に忍び込んで、そんな原稿を読みあがつた?
牧野信一 R漁場と都の酒場で 青空文庫