苦計
くけい
名詞
標準
文例 · 用例
そのため、恩人のあなたまで、苦計の毒酒を飲ませたりしましたが、でもあなたのお杯へは、麻薬もほんの少ししか、入れておかなかった次第です。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
諸君の先人等の辛苦計画の名残は、こういう一つ一つの地名の増加して来た跡からもこれを窺うことができる。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
不肖家時、清和の嫡流に生まるといへど、かなしいかな、徳なく才とぼしく、家祖の遺託に応ふるあたはずして、苦計むなしくやぶれ、かへつて、家統も危きを見、わづかに家名の絶えを支へんため、ここに一切を闇に附し、一身を屠腹して、子孫に詫ぶ。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫
すでに夕方ぢかくから、しきりに、さぐりの勢で小当りに当らせていたが、山上の常ならぬ気配を知ると、「さては、死にもの狂いの苦計に出て、深夜の逆襲せを謀っているにちがいない。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
そして、「寄手の苦計も、いよいよあの手この手と、足掻くだろう。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫
寄手はまたも、次の苦計を編み出していた。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫