取り壊す
とりこわす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to demolish
文例 · 用例
といって、取り壊すにはたいへんな金がかかる。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
カーウィンはこの家を取り壊す際に出た廃材を念入りに燃やしてしまった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
新潟のまちは、新開地の感じでありましたが、けれども、ところどころに古い廃屋が、取毀すのも面倒といった工合いに置き残されていて、それを見ると、不思議に文化が感ぜられ、流石に明治初年に栄えた港だということが、私のような鈍感な旅行者にもわかるのです。
— 太宰治 『みみずく通信』 青空文庫
この社は、前の持主の時代からここに祭られてあったのだが、もう大変にいたんでいるのと、新しい持主は稲荷さまなどというものに対してちっとも尊敬心を抱いていないのとで、庭の手入れをするついでに取毀すことになった。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
いや、別に取毀すというほどの手間はかからない。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
それでも職人が三、四人あつまって、いよいよその社を取毀すことになった時、ふと気がついてみると、その社の前の低い鳥居には「十三夜稲荷」としるした額がかけてある。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
……ですから校長先生は、どうしてもあの廃屋を取り毀すことをお好みにならなかったのでしょう。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
彼の百観音を納めてある蠑螺堂のある場所を、神葬祭場にするという評判さえあって、この霊場の運命も段々心細くなるばかり……その中、とうとう蠑螺堂は取り毀すことになって、壊し屋に売ってしまいました。
— 本所五ツ目の羅漢寺のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
隣の古いアパートを取り壊して、その跡地に新しくモダンな分譲マンションを建てる計画があるそうだ。
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「思い出が詰まった実家を取り壊すのは忍びないけれど、維持費を考えると仕方がない」と父は寂しそうに言った。
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台風で半壊してしまった納屋は、修理するよりも一度取り壊して建て直した方が安く済むらしい。
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