槻弓
つきゆみ
名詞
標準
文例 · 用例
日本武尊即ち槻弓槻矢を執りて、之を射るとあり。
— 喜田貞吉 『蝦夷とコロボツクルとの異同を論ず之に潜みて』 青空文庫
猪鹿弓に至りては判斷に苦めども、一方に槻弓槻矢とあるに對して、修辭上猪鹿矢といふに伴つて使用せし語か。
— 喜田貞吉 『蝦夷とコロボツクルとの異同を論ず之に潜みて』 青空文庫
槻弓の四九 伏る伏りも五〇、梓弓五一 立てり立てりも、後も取り見る五二 思ひ妻あはれ。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
あの槻弓のように伏すにしても梓の弓のように立つにしても後も出會う心盡しの妻は、ああ。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫
それに生まれつき弓を射ることがたいそう上手で、それこそ八幡太郎の生まれかわりだといわれるほどでした。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
あづさ弓ま弓つき弓としを経て わがせしがごとうるはしみせよ「わがせしがごとうるはしみせよ」こういうお気持でいられたのか、自分にしたように貞時さまに尽すようにとのお言葉であった。
— 室生犀星 『津の国人』 青空文庫
「あづさ弓ま弓つき弓……」こうも弓にも品々あるほど、我も苦労したといわれている、便りのなかったのは苦労が多く、身を起すひまさえなかったのではなかろうか、それゆえにこそ逢いに津の国に下らなかったにちがいない、それは筒井はまるで知らなかったことだ。
— 室生犀星 『津の国人』 青空文庫