繊巧
せんこう
形容動詞名詞
標準
fine workmanship
文例 · 用例
一説によれば chicane の略で裁判沙汰を縺れさせる「繊巧な詭計」を心得ているというような意味がもとになっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
すなわち「いき」をも「上品」をも均しく要素として包摂し、「野暮」「下品」などに対して、趣味の「繊巧」または「卓越」を表明している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
西洋近来の流行が、一方には裾を短くしてほとんど膝まで出し、他方には肉色の靴下をはいて錯覚の効果を予期しているのに比して、「ちよいと手がるく褄をとり」というのは、遙かに媚態としての繊巧を示している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
不細工な粗放な線が出ているかと思うとまた驚くべく繊巧な神経的な線が現われている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
均斉、精緻、繊巧その宜しきを得てゐるが、それは人生たるべくは、人間たるべくは、多くの場合何となく真実さ、自然さ、裸さ、ゆとり、柔みの感じを欠いてゐる。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
繊巧な模様のような葉のところどころに黄色な花が小さく開く。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
線の太い歴史物よりは『南柯夢』や『旬殿実々記』のような心中物に細かい繊巧な技術を示しておる。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
内外の小説に極めて繊巧に、又は露骨に描かれた挑発的な場面を、紙背に徹する程眼を光らして読んでいる。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
作例 · 標準
この工芸品は、**繊巧**な技術で作られており、息をのむほど美しい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女の刺繍は**繊巧**で、まるで絵画のようだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
**繊巧**な細工が施された装飾品は、高値で取引された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite