気違い沙汰
きちがいざた
名詞
標準
insane behavior
文例 · 用例
地にぬかずくのは、気違い沙汰だ。
— 坂口安吾 『天皇陛下にさゝぐる言葉』 青空文庫
その人たちはこの物語を気違い沙汰だと思って、極力彼女の名声を挫こうとするとともに、一方には狼狽してその物語を一笑にふしてしまおうと努めている。
— ヴィール夫人の亡霊 『世界怪談名作集』 青空文庫
さて、なぜにヴィール氏がこの物語を気違い沙汰であると考えて、極力その事実を隠蔽しようとしているのか、私には想像がつかない。
— ヴィール夫人の亡霊 『世界怪談名作集』 青空文庫
―――阿呆らしい、猫可愛がり過ぎる云うて焼餅やくもん、何処の国にあるか知らん、気違い沙汰や。
— 谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 青空文庫
「――一方では伊賀井の殿様の奥方――弥生の方は、御主人の気違い沙汰に取逆上て、これは本当に気が変になり、ひと間に押し込められて、体のいい座敷牢暮しをするようになった。
— 遠眼鏡の殿様 『銭形平次捕物控』 青空文庫
当時は「雑器」に美があるなどという事は気違い沙汰にも思われたし「実用」と美とを関連させる事さえ美への冒涜だと思われた時期であった。
— 『民藝四十年』を読んで 『四十年の回想』 青空文庫
気違い沙汰も大抵にするがいい」 赤松氏は、さっきぞんざいな口を利いたことは棚に上げて、プンプン怒って見せた。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
」「なんぼ女同士やかて昼日中若い女が裸になったりして、お前らまるで気違い沙汰やな。
— 谷崎潤一郎 『卍(まんじ)』 青空文庫