廃趾
はいし
名詞
標準
文例 · 用例
それはみな霜を織ったような羅[大寺の廃趾から発掘された壁画の中の三人なことを知りました。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
またそのたしかに于※大寺の廃趾から発掘された壁画の中の三人なことを知りました。
— 宮沢賢治 『インドラの網』 青空文庫
そこから砂漠を北に横ぎって行くうちに偶然都市の廃趾らしいものを発見した。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
その中に、ミスチ火山の西北に当たるコルカ川の谷でまだ世界に紹介されていない古い都市の廃趾を発見したことが記載されている。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
秋の黄昏に廃趾の番をしていた兵士たちの肩のあたりが淋しそうである。
— 宮本百合子 『女靴の跡』 青空文庫
パーセポリスの廃趾の柱などに記録によって色彩を施したのなどは、宛然支那の宮殿図を見るようである。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
なる程そう云えばローマの水道が或る人間的意味を現わしたものであったということは云い現わされるが、ローマの水道の表現する意味とポンペイの壁画やアレナの廃趾が表現する意味とを、この観念論はどう結合しようとするのであるか。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
ローマでは、モリシニが鋼鉄の針に太陽の光をあてて磁石にするという、あやしい実験を見、月夜にコロシウムの廃趾を越え、朝早くカンパニアの原を過ぎ、ネープルに向った。
— 電気学の泰斗 『ファラデーの伝』 青空文庫