巴形
ともえがた
名詞
標準
文例 · 用例
そのかわり、牛が三頭、犢を一頭連れて、雌雄の、どれもずずんと大く真黒なのが、前途の細道を巴形に塞いで、悠々と遊んでいた、渦が巻くようである。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
炬燵の上には、猫が咽も鳴らさず巴形に眠って居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
臥牛山を心にした巴形の函館が、鳥瞰図を展べた様に眼下に開ける。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
臥牛山を心にした巴形の函館が、鳥瞰圖を展べた樣に眼下に開ける。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫
そうして舞台を斜めに、巴形の進路をとりつつ、渦巻のように中心まで一瞬間に迫って行く。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
これらの手は、(順序をよく覚えていないが、)とにかく最初の巴形の行進に引きつづいて、次の瞬間に猛烈に踊られたものである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
初めの出と同じ行進が、前よりも小さい巴形の進路の上を、前よりも短く踏まれた。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫