秘々
秘々
名詞
標準
文例 · 用例
其|周匝には五六人の男の児が立つて居て、何か秘々と囁き合つて居る。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
会計報告が、つつましやかに、秘々と示された。
— 長谷川時雨 『遠藤(岩野)清子』 青空文庫
幸いにお支配はおいでなさいませんし、お組頭のあなた様の御威光で、あいつらも慄え上ってしまうことでございましょう、よいところにお気がつかれまして結構で」「こういうことの相談は貴様に限る」 主従は、こんな秘々話をして酒を酌み交わしました。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「定家もつての外作りにて、西行称所天下第一候、是猶以歌作にてと書たる由、……其後常光院(尭孝)にて、直ちに此事聞侍るなり、秘々なり」と『東野州聞書』には記しつけてある。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫