書癖
しょへき
名詞
標準
文例 · 用例
一体仲平は博渉家でありながら、蔵書癖はない。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
予は読書癖があるので、文を好む友を獲て共に語るのを楽にして居た。
— 森鴎外 『鴎外漁史とは誰ぞ』 青空文庫
予は我読書癖の旧に依るがために、欧羅巴の新しい作と評とを読んで居る。
— 森鴎外 『鴎外漁史とは誰ぞ』 青空文庫
原書癖にとらわれて飜訳物を軽蔑し、折角相当な飜訳が出ているのに読まないで損をしている学徒も多い。
— 三木清 『軽蔑された飜訳』 青空文庫
原書癖を矯正することによって得られる利益は想像されるよりもずっと大きいだろうと思う。
— 三木清 『軽蔑された飜訳』 青空文庫
けれどもこのことと原書癖とは区別されねばならぬ。
— 三木清 『軽蔑された飜訳』 青空文庫
彼は別段蔵書癖はなかつたが、昔外国の船に乗つてゐた亡父のあつめた本を読むのは殊の他の興味を覚え、時には想念の修飾に役立つので、何処にも持運びはせずに其処の蔵に収めて置いた。
— 牧野信一 『裸虫抄』 青空文庫
書棚には“quartos”の各種やアシュバートン文庫から二万ポンドで購入したといわれる“the first folio”の完全な一組が揃っていて、蔵書癖のある訪問者の目を羨ませがらしている。
— 野上豊一郎 『シェイクスピアの郷里』 青空文庫