復員兵
ふくいんへい
名詞
標準
文例 · 用例
「僕は一介の復員兵士だ」 と、小沢は言った。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
四面海に囲まれた日本が、動く船として残しもった頓数は、海外にのこされた在留民・復員兵士の輸送にも事欠くばかりに僅かである。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
悲鳴 車内は台湾からの復員兵がぎっしり詰っていたがあれは何という怕しい列車だったのだろう。
— 原民喜 『西南北東』 青空文庫
そのなかに大きな荷を抱えた復員兵が五六人いたが、ギロリとした眼つきの男が袋をひらいて、靴下に入れた白米を側にいるおかみさんに無理矢理に手渡した。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
そのなかに大きな荷を抱へた復員兵が五六人ゐたが、ギロリとした眼つきの男が袋をひらいて、靴下に入れた白米を側にゐるおかみさんに無理矢理に手渡した。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
◯復員兵が厖大なる物資を担って町に氾らんしている。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
私どもは、何々という島では、兵士の何割が栄養失調で餓死したという報告を、やつれ果てた復員兵から告げられている。
— 宮本百合子 『逆立ちの公・私』 青空文庫
復員兵士が犯罪へ転落するには、様々の動機があろう。
— 宮本百合子 『逆立ちの公・私』 青空文庫