庁堂
ちょうどう
名詞
標準
文例 · 用例
一つの庁堂があって、帳簿を山のように積んで吏員の一人が坐っていた。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
すぐ一つの庁堂があって、その正面には大王であろう、奇怪な姿の者が坐っていた。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
すると間もなく煙客翁は、庁堂へ案内されました。
— 芥川龍之介 『秋山図』 青空文庫
そうしてその庁堂の素壁へ、一幀の画幅を懸けさせました。
— 芥川龍之介 『秋山図』 青空文庫
ボイに案内されて通りしは素壁に石刷の掛物をぶら下げ、床にアンペラを敷ける庁堂なり。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
ちょっと南京虫はいそうなれど、蕭散愛すべき庁堂と言うべし。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
羞かしそうに庁堂へ入り来る。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
「――自分がこの地へ着任いらい、まだ何も見るべき行政はしていないが、まず県下の治安を第一に確立したい」 彼は或る日、県(県は日本の郡単位)の庁堂の壁に、民治の主旨をかかげて、その日、公庭に集まった全吏員にこう告げていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫