鉄枠
てつわく
名詞
標準
文例 · 用例
粘土で整形し、焼いて堅くした陶活字は、松脂や蝋、紙灰を練って作った接着剤を塗った鉄板の上に並べられ、鉄枠で囲まれて固定されました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
「可哀想に、鳴いているな」そう云って大蘆原軍医は、大きい鉄枠のなかを覗きこんだ。
— 海野十三 『恐しき通夜』 青空文庫
それは、見とおしのできる通路のところへ、部品や鉄枠などが、乱雑に散らばっているのでそれと分かる。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫
「あっ、とびだした」「うむ、やったな――」 帆村と一彦は、いいあわせたように跳ねおきると、かたわらの小さな窓の鉄枠につかまって、一生けんめいに窓のそとをのぞきました。
— 海野十三 『怪塔王』 青空文庫
ホラ、その鉄枠の上にペンキで書いてある」 係官は、その暗号表を引張りあいながら覗きこんだ。
— 海野十三 『人造人間事件』 青空文庫
――電車が鉄枠ばかり焼け残って、まるで骸骨のような恰好をしていた。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫
狭窄衣を着せられ、幅のひろいズックの帯で寝台の鉄枠へしっかり結わえ附けられて、彼は自分の寝床に横たわっていた。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
寝台の縦の鉄枠に触れるように、彼は全身をねじまげた。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫