蟠屈
ばんくつ
名詞
標準
文例 · 用例
蟠屈した松が断崖に臨んで居る。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
道はますます嶮しくなるが、次第に絶頂に近づき、巨大なくましでが純林風に蟠屈している中をぬけて出ると、天地は忽ち開けて、一千三百六十米(四四八八尺)の普賢の絶頂に立つ。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
そこから路は右を指して急な登りとなり、蟠屈せる樹根を蹈んで、巨巌の欹てる間を右に左に辿り行くさまは、木曾駒の登りに能く似ていた。
— 木暮理太郎 『木曾駒と甲斐駒』 青空文庫
彼は古生層水成岩地を分けて、力を蟠屈させる、これは主に火成岩地帯をうがって、一挙に力を迸散させる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
)が蟠屈し、片方は雲に埋れる遠嶺で、山上の感がまざまざと表現されている。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫