炭薪
すみまき
名詞
標準
文例 · 用例
この店は酒も薪も量炭も売り、大庭もこの店から炭薪を取り、お源も此店へ炭を買いに来るのである。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
船はちゃんころでも炭薪ゃ積まぬというのが唄にもある。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
その間に正成は士卒を督し、城中に大なる穴を掘らせ、堀の中にて討たれた死人の中、二三十人ばかりを持ち来たしその穴の中へ埋没させ、その上に炭薪を積み重ねさせた。
— 国枝史郎 『赤坂城の謀略』 青空文庫
彼等|回回教徒の習慣として他人種の煮炊した物は食はない、炭薪携帯で唯だ水の給与を船から受ける丈、而して自炊した食物を大皿に盛つて右の手で掴んで食ふ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
物和らかな豆腐屋の隠居、義理固い炭薪屋の大将といったような公民級をはじめとして、子分のデモ倉、プロ亀に至るまでがはしゃぎまわってみおくりに来ました。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
もみぢでは表向休業といふ札を下げ、ない/\で顏馴染のお客とその紹介で來る人だけを迎へることにしてゐたが、それでも十日に一遍は休みにして、肴や野菜、酒や炭薪の買あさりをしなければならない。
— 永井荷風 『羊羹』 青空文庫
もみじでは表向休業という札を下げ、ないないで顔馴染のお客とその紹介で来る人だけを迎えることにしていたが、それでも十日に一遍は休みにして、肴や野菜、酒や炭薪の買あさりをしなければならない。
— 永井荷風 『羊羹』 青空文庫
二度目の小熊屋も同じ店造り、同じ炭薪だ。
— 酒屋火事 『錢形平次捕物控』 青空文庫