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洗い堰

あらいぜき
名詞
1
標準
文例 · 用例
「つまらない――同じことだ、同じことの繰り返しだ……もうたくさんだ」 こう口のなかで呟き、江戸川へ出るとそれに沿って、関口の大洗堰まで歩いていった。
山本周五郎 おれの女房 青空文庫
――又五郎は大洗堰から二三丁もかみへゆき、川に近い秋草の中へいって腰をおろした。
山本周五郎 おれの女房 青空文庫
父の茂吉と兄の市之丞とは、七番|洗堰という持場を守っていたが、洪水のため流されていっしょに死に、母とおなつとは足軽長屋にいて、潰れた家の下敷になり、おなつは無事だったけれども、母は腰と右の太腿の骨を折ってしまった。
山本周五郎 契りきぬ 青空文庫
高台のそのおすまいは、松林の中に小柴垣をめぐらしただけの簡素さで、遙かに関口の大洗堰の水おとが聞えるし、あたりには萩、芒のたぐいが自然のままに生い茂っていて、どんな山奥へ来たかと疑えるほど閑寂な空気に包まれていた。
桃の井戸 日本婦道記 青空文庫