種族的
しゅぞくてき
名詞
標準
文例 · 用例
つまり、まさに滅びようとするパタゴニア人のほうが、かえって種族的には若いということになったのだ。
— 水棲人 『人外魔境』 青空文庫
純正な宗教観から見れば、とかく云うべきことはあっても教会は、徒に狭い階級的、種族的生活からは一段高く、人類の心から人生を観ることを説き聞せ、友達となる男子は、彼女の裡に尊敬すべきもののあるのを予期した態度で幼年時代から交際している。
— 宮本百合子 『男女交際より家庭生活へ』 青空文庫
しかし浮動していた人間が土着する人間となり、「種族的階級」及び「家」という物を生ずるに到って、男女の関係は政治的経済的の関係と共に顛倒したらしい。
— 与謝野晶子 『私の貞操観』 青空文庫
第一条件として、服従を誓ふ儀礼の精神は、其族の威力の源たる国々――種族的――の守護霊を、聖躬に移し献じ奉ることによつて、成り立つものと考へて居た。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
)もとは種族的・階級的の色別だったが、今日では必ずしもそうではなくなったということだ。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
ヌビア人は種族的に皆回教徒であるが、(一〇)スーダン人もそうである。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
種族的には原型のラテン族だとも、また一説ではエトルスクス族だともいわれる。
— 野上豊一郎 『パラティーノ』 青空文庫
パラティーノの上のロムルスの町は、まず北のカピトリーノとクィリナーレを併せ、次に東南のツェリオを、つづいて南のアヴェンティーノを、最後に東のエスクィリーノとヴィミナーレを併せて一大都市となった時、種族的にいえば、ラテン族とサビーニ族とエトルスクス族の結合ができたわけである。
— 野上豊一郎 『パラティーノ』 青空文庫