動もすると
ややもすると
表現副詞
標準
being apt to
文例 · 用例
然しまた可笑しかったのは、其巾着をさげて机の前に坐って手習をして居ると、女の人達が起ったり坐ったりする時に、動もすると知らずに踏みつける、すると毛がもじゃもじゃとするのでキャッといって驚く。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
天才と云ふ言葉は、動もすると努力に因らずして得たる智識才能を指すが如く解釋されてゐるのが、世俗の常になつて居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
吾人は動もすると努力せずして或事を成さんとするが如き考へを持つが、其れは間違ひ切つた話で、努力より他に吾人の未來を善くするものはなく、努力より他に吾人の過去を美しくしたものはない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
このような女性は動もすると理屈なしの不意打ちに男性の言葉を「ウソ」だと否定し、男性が隠し切っている心理状態を思いも寄らぬ方面から抉り出して痛烈な攻撃を加えることがあります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
」 さう云ふ栄子の言葉や気持に、動もするとだらけがちな気分を引締められさへする小森であつた。
— 徳田秋聲 『女流作家』 青空文庫
なに、一番上等といっても、元来下宿屋に建てた家だから、建前は粗末なもので、動もすると障子が乾反って開閉に困難するような安普請ではあったが、形の如く床の間もあって、年中|鉄舟先生やら誰やらの半折物が掛けてあって、花活に花の絶えたことがない……というと結構らしいが、其代り真夏にも寒菊が活てあったりする。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
世間の快楽については、何もしらぬらしい養父から、少しずつ心が離れて、長いあいだの圧迫の反動が、彼女を動もすると放肆な生活に誘出そうとしていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
お島はそれでその時はまた自分の家の閾を跨ぐ気になるのであったが、この老人や青柳などの口利で、婿が作以外の人に決めらるるまでは、動きやすい心が、動もすると家を離れていこうとした。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は動もすると、自分の意見を押し通そうとする。
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動もすると、人は困難から目を背けがちだ。
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この議論は、動もすると本筋から外れてしまう。
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