リノリウム
リノリウム
名詞
標準
linoleum
文例 · 用例
」 しかし、彼女は青磁のリノリウムに花の浮いた波浪をつくると、突然、佗しさを堪えた悲しみの堰がこわれるのだ。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
皺だらけの私の寝室をノックする音がして、暗闇から出た女の手が、楕円形の天井をみつめていた私の目前で葡萄蔓のようにからんで、青いリノリウムのうえにMELINSの扱帯が夜光虫のように円をつくると、私は断截された濡れた頭髪を腕の中に感じて、いつのまにか恋愛のマッフのなかに、ひとときの安息を求めた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
私は暫くためらった後に、リノリウムの上に足音を忍ばせて、マントをかぶってそっと姉の隠れた部屋へ近寄って見た。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
私は叔父がこんな近い処に住んでいようとは夢にも思わなかったので、子供心に不思議に思いながら叔父に跟いて中に這入ると、上り口は半坪ばかりのタタキで、あと十畳ばかりの板の間に穴だらけのリノリウムを敷いて、天井には煤ぼけた雲母紙が貼ってあった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
扉の開く音が聞こえ、早口の言葉と、そのあとリノリウムの床をせかせかと歩く音。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
患者控室は十畳ばかりのリノリウム張りであった。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
扉に近い健策が大急ぎで把手を引くと扉の外の暗いリノリウムの床に、白い服を着た品夫が横たわっていた。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
それが済むと、今度は窓枠の下のリノリウムの床の上へ同じく虫眼鏡を当てて、蜘蛛のように這いながら前と同じように熱心に何物かを調べて、やはりナイフで塵埃をかき寄せて別の油紙に包んだ。
— 合作の二 『五階の窓』 青空文庫
作例 · 標準
病院の廊下には、静音性と衛生面に優れたリノリウムがよく使われている。
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ダンススタジオの床材にリノリウムを選び、足への負担を軽減するようにした。
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リノリウムの床にこぼしたインクを、慌てて雑巾で拭き取った。
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