仰け様
のけざま異読 のけさま
名詞
標準
being on one's back
文例 · 用例
子分のガラッ八が差出した提灯の覚束ない明りにすかして見ると、若い芸妓が一人、銀簪を深々と右の眼に突っ立てられて、仰け様に死んでいたのです。
— 呪いの銀簪 『銭形平次捕物控』 青空文庫
腰元|腕をゆるめたれば、貴女の顔のけざまに、うつとりと目を※き、胸をおしたる手を放ちて、少年の肩を抱きつゝ、ぢつと見てうなづくはしに、がつくりと咽喉に通りて、桐の葉越の日影薄く、紫陽花の色、淋しき其笑顔にうつりぬ。
— 泉鏡花 『紫陽花』 青空文庫
と云う銃声ともろとも仰のけざまにぶッ倒れた時には、実にすさまじい勢で打ち倒れたのですが、私たちは鳥渡、本気にしませんでしたよ。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
」 と叫んだ声ばかり、引断れたやうに残つて、袷はのけざまにずる/\と畳の上を引摺らるゝ、腋あけのあたり、ちら/\と、残ンの雪も消え、目も消えて、裾の端が飜へつたと思ふと、倒に裏庭へ引落された。
— 泉鏡花 『二世の契』 青空文庫
倭文子は身をのけざまにして、それを拒んだ。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
甲板に出で、のけざまに椅子に臥して天象を仰ぎ、又と得がたき景色に気を奪はれたり。
— 上田敏 『月』 青空文庫
」という悲痛な叫びと共に、匕首が闇に閃いたかと思うと、彼は左の脇腹を抉られて、台所口の敷居の上に、のけざまに転倒した。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
老人はのけざまに仆れたぎり、二度と起き上る気色は見えない。
— 芥川龍之介 『商賈聖母』 青空文庫
作例 · 標準
彼は仰け様になり、天井をじっと見つめていた。
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突然の衝撃で、体が仰け様になった。
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リングに倒れたボクサーは、完全に仰け様になっていた。
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