後節
こうせつ
名詞
標準
文例 · 用例
或は右の如く計画しても、十名中に死する者もあらん、又は中途にして研究所を脱する者もあらん、又は不徳義にして怠る者もあらんなれども、十名共に全璧ならんことを望むは有情の世界に無理なる注文にこそあれば、十中の五にても三にても、前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足るべし。
— 福澤諭吉 『人生の楽事』 青空文庫
或は右の如く計畫しても、十名中に死する者もあらん、又は中途にして研究所を脱する者もあらん、又は不徳義にして怠る者もあらんなれども、十名共に全璧ならんことを望むは有情の世界に無理なる注文にこそあれば、十中の五にても三にても、前後節を改めずして確乎たる者あれば以て足る可し。
— 福澤諭吉 『人生の樂事』 青空文庫
剣槍弓馬から仕方舞、豊後節、役者の真似事まで、なにによらず一と通りのところまでやるので、一廉の器量の持主のように買いかぶられるが、内実は我意の強い狭量な気質で、媚るものや諂うものは大好きだが、差図がましいことを言われるのは大嫌いで、時としては狂気したように激怒することがある。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
それですめばよかったが、取調べにきた横目に、政岑が今日はめずらしいものを聞かせると、書院の上段に簾を掛け、妾のお糸の方に三味線をひかせて豊後節を一段ばかり語り、平服に替えて出てきて、「御|気鬱のせつは、いつなりとござれ。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
其の他、印度及び波斯の人名または地名で、此の語を前節に用ひ、後節に邑落、都市の義を有する名詞を用ひた例は少くありません。
— 榊亮三郎 『金剛智三藏と將軍米准那』 青空文庫
種彦は丁度|豊後節全盛の昔に流行した文金風の遊冶郎を見るように両手を懐中に肩を落し何処を風がという見得で、いつのほどにか名高い隅田川という酒問屋の前|辺りまで来たが、すると、忽ち向うに見える雷門の新橋と書いた大提灯の下から、大勢の人がわいわいいって駈出して来るのみか女の泣声までを聞付けた。
— 永井荷風 『散柳窓夕栄』 青空文庫
この点については後節「不空羂索観音」で更に詳しくふれたい。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫
(後節「明治女芝居と娘義太夫」参照)硯海太夫と鶴彦翁義太夫と一中節の掛合 政客中の粋人大岡硯海(育造)先生、若いころ演説の練習に熱中、その声ならしに習ったという義太夫が、後には得意の隠し芸、手ほどきの師匠は判らぬが、明治二十五、六年頃には三味線の古老野沢語助翁について、演説以上に熱心のお稽古。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫