吊り手
つりて
名詞
標準
hanger (e.g. for mosquito net)
文例 · 用例
「十時二十分過ぎでございます」「暫く世話になるから――冬子と言ったね」「はい」 この部屋と簀戸越しの次の室にこの時|蚊帳を吊る吊り手の金環の触れ合う音や畳摺れの音が聞えた。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
手の匕首が、無意識に、蚊帳の吊り手をばらッと切って落した。
— 吉川英治 『雲霧閻魔帳』 青空文庫
蚊帳の吊り手が落ちる、今戸焼の釜が砕ける。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
そこは、相変らずヒッソリとしていて、奥をのぞくと、昼だのに、萌黄の色あせた蚊帳の吊り手が一所はずれたまま、ダラリと陰気な姿をしている。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
浴後の茶漬も快く、窓によれば驟雨沛然としてトタン屋根を伝う点滴の音すゞしく、電燈の光地上にうつりて電車の往きかう音も騒がしからず。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
冬は多く北風吹き、火のあやまちは冬多きものなれば、怪むべくもあらぬ事ながら、東京の大火を叙せんとて、心も無く、北へ行く雲に火の色うつりて天は紅霞のわたれるが如し、など別の故も無きに筆を舞はして記さば、如何に見苦しきものに老いたる人などの見なさん。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
いで御陵のありと聞く白峯といふに明日は着き、御墓の草をもはらひ、心の及ばむほどの御手向けをもたてまつりて、いさゝか後世御安楽の御祈りをもつかまつるべきか。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
此れよりさき、軒につりて干したる大根を臺所に曳きて澤庵に壓すを言ふ。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
作例 · 標準
夏の夜、蚊帳の四隅にある吊り手を天井のフックに引っ掛け、蚊に刺されないよう準備を整えた。
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古い実家の倉庫から、昔使っていた麻製の蚊帳と錆びついた金属製の吊り手が見つかった。
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吊り手が一つ外れてしまったせいで、寝ている間に蚊帳が顔に覆い被さってきて目が覚めた。
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標準
fisherman
作例 · 標準
この辺りでは有名な吊り手である彼は、一日に何百匹ものアユを釣り上げることで知られている。
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熟練の吊り手たちが川面に立ち並び、一斉に竿を振る様子はまるで一つの儀式のようだ。
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彼はまだ若いが、魚の気配を察知する能力に関してはどのベテラン吊り手にも引けを取らない。
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標準
lifting hand (judo)
作例 · 標準
柔道の試合で、自分の吊り手を相手の襟にしっかりとかけ、技をかけるための土台を固めた。
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相手の強い引き手に苦戦したが、なんとか吊り手を返して背負い投げの体制に持ち込んだ。
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「吊り手を高く上げろ!」というコーチの叫び声に反応し、私は相手のバランスを崩そうと試みた。
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