そっぽ
そっぽ
名詞
標準
文例 · 用例
長き脇指に、そっぽを向いて勝手に作っている。
— 太宰治 『天狗』 青空文庫
へえ、そうですか、と観音経は、馬鹿にし切ったような顔で、そっぽを向いて相槌を打ち、何もかも観音のお力にきまっていますさ、と小声で呟き、殊勝げに瞑目して南無観世音大菩薩と称えれば、やあ、ぜにはあった!
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」と頼もしげな事を言ったが、利左は、顔を青くしてふんと笑い、そっぽを向きながら、「何を言っていやがる。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」玄関のたたきにつっ立ったまま、そっぽを向いてそう呟いた。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
」と、津田氏はいまいましそうにそっぽを向いて、「君は、どうも、僕を信頼していないようだねえ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
」 その女性は、私の話がはじまるやいなや、ぐいとそっぽを向いてしまって、全然聞えない振りをした。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
」とそっぽを向いておっしゃいました。
— 太宰治 『千代女』 青空文庫
あまりの緊張にお互い不機嫌になり、そっぽを向きたいような気持で、黙ってただお酒ばかり飲んでいたのである。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫