湯口
ゆぐち
名詞
標準
hot-water tap
文例 · 用例
六疊敷ほどの湯槽が三つに爲切つてあり、その一つの隅にぼんやりと一人入つてゐますと、ツイ側に落ちてゐる湯口の音のみ冴えて、いつ知らずうと/\としたくなる靜けさです。
— 伊豆西海岸の湯 『樹木とその葉』 青空文庫
久左衛門の妻女が持たせてくれたという食用の黄菊の花を沢山袋につめて来たので、温泉の湯口の熱湯で茹でて食べる。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
諏訪少女|温泉を汲みに通ひ侯松風のごと村雨のごと 上諏訪と違ひその頃の下諏訪は温泉の量が極めて少く、塩汲女が海水を汲んで帰るやうにある町角の湯口から湯を汲んでゆくのが見られた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
湯口から落ちてくる湯に肩をたたかせようとするものが順番を待つために行列をしていた。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
この湯槽は石灰分がくッついているせいか、どれも白くおぞんでいて、湯の水も白いように見えるが、流れ出す湯口を見ると無色透明で入浴の度毎に飲むと利き目があるということだから、お雪も今、それを少しばかり飲んでみました。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
法師温泉の主人岡村宏策老に、このことについて問うと、老は高らかに笑ってはっきりとは語らぬが、三、四年前の晩春の夜半に、それらしい姿を浴槽の湯口のあたりに、幻のように、わが視線に映じたこともあったと答えるのである。
— 佐藤垢石 『岩魚』 青空文庫
一つの湯口でも、年に五百万円くらいの石炭に相当するわけであるから、まことに景気のよい話である。
— 中谷宇吉郎 『温泉2』 青空文庫
全国の温泉の湯口が、いくつあるかは知らないが、少なくも数万個はあるであろう。
— 中谷宇吉郎 『温泉2』 青空文庫
作例 · 標準
温泉の湯口から、勢いよく源泉が流れ出ていた。
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湯口の周りには、温泉成分でできた結晶が付着している。
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露天風呂の湯口からは、硫黄の香りが漂っていた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
湯口(ゆぐち)とは以下のいずれかを指す。 湯口 (鋳造) - 鋳造の際、金属を溶かして注ぐ時に使う口 湯口 (弘前市) - 弘前市の地名 湯口村 - 岩手県にかつてあった村 湯口栄蔵 - 日本のサッカー選手 湯口和明 - 日本の声優 湯口聖子 - 日本の漫画家 湯口敏彦 - 日本の野球選手 湯口事件
出典: 湯口 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0