鈴々
鈴々
名詞
標準
文例 · 用例
鈴々舎馬風もこの二つのギヤツプを埋め得ないため、あんな風に、先輩落語家の物真似でその日を糊塗してゐるやうだ。
— 武田麟太郎 『落語家たち』 青空文庫
春風秋雨二千年、さてこの頃の噺家さんは、処世に長けて貯金に秀いで、節倹は経済の基を論じ、自ら常識の地獄に堕ちて、五大洲にも誇るべき、花咲く荒唐なんせんす芸術、「落語」の情操をいたずらに、我と汚しつつあるの秋、巨人|鈴々舎馬風あり、珍人橘の百圓あり、一は豪放でたらめにして、一は変才煥発なり。
— 正岡容 『寄席行燈』 青空文庫
その手には左右二つのカスタネットを秘し持ち、戦う鳥となり、柳の姿態となり、歩々戛々、鈴々抑揚、下座で吹きならす紫竹の笛にあわせ“開封竹枝”のあかぬけた舞踊の粋を誇りに誇る。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫