代読
だいどく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
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文例 · 用例
数日後に電車でひょっくりその学者に会って「君はアメリカに行っているはずじゃないですか」と聞いたら、そうではなくて、ただ論文を送っただけで、それをだれかが代読したのだそうである。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
ふと馬橇は速力を弱めお客さんの私にどんどんと二三度も尻餅を搗かせた手綱『乗せてくださらない』私はだまつて白眼で橇の天井裏を睨ませたほどのそれは優しい優しいたしかに女の声です『よう御座んす……お乗んなさい』馭者台の馭者は私の歓迎の辞の代読者でなかなか話せる男です。
— 詩集(12)その他の詩篇 『小熊秀雄全集-13』 青空文庫
伯父は無学無筆であつたので、大抵の手紙は私が代読もし代筆もしてゐたのであつた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
私は当時四年制の高等小学を中途退学したばかりで、書くことはもとより、他から来る草書の続け字の手紙など容易に読めなかつたのであつたが、必要に強ひられて、代筆代読ともに、不随意ながら何かと間に合せてゐたものだつた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
それは、空疎な怒号であり、安価な興奮の擬態、代読させられてゐるのではないかと思はれるやうな月並な美文調なのです。
— 岸田國士 『文芸と国語』 青空文庫
丁度丑松の座つたところは、永代読経として寄附の金高と姓名とを張出してある古壁の側、お志保も近くて、髪の香が心地よくかをりかゝる。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
葬儀の時坪内先生の弔文が抱月氏か宙外氏かによって代読されたことを記憶しておる。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
もっともあの年の秋の理研の講演会で、その論文の代読をした頃は、まだあれが最後の病床だとは思っていなかった。
— 中谷宇吉郎 『露伴先生と科学』 青空文庫
作例 · 標準
視力が衰えた祖母のために、届いた手紙の文章を私が隣で代読してあげた。
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会議に出席できなかった社長のメッセージを、秘書が壇上で厳かに代読した。
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結婚式の披露宴で、新郎の友人が新婦の父からの手紙を感極まりながら代読した。
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