陣貝
じんがい
名詞
標準
文例 · 用例
宝泉院は陣貝吹の山伏にて、筒井順慶の弟|石井備後守吉村が子に候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
陣貝が旺んになってゆく。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
「――この山城は三|段郭、奥の砦のものは毒水をのんでたおれたにしろ、まだ八|合目の外城のものは、無事でなにも知らずにいるかも知れない」 そう気がついて、やぐら柱にかけてあった陣貝の紐をはずし、金嵌の法螺貝にくちびるをあてて、息のあるかぎり吹いてみる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
序破急に甲音三|声、揺韻をゆるくひいて初甲の音にかえる、勘助流陣貝吹き、「変アリ部ニツクベシ」のあいずである。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
……」 絶望的な声と一しょに、思わず陣貝をとり落とすと、井楼やぐらの下の岩へ、貝はみじんとなってくだけた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
ぼウーと陣貝がなった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
かかるまに、支度の陣貝がしずかに鳴りわたる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
いんいんと吹き鳴らす陣貝の音や鉦鼓のとどろきも聞えた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫