追い戻す
おいもどす
動詞
標準
文例 · 用例
「やいこら、静かにしろ」 と庭へ追いもどすと、つぎの朝には、ご不浄の窓から入りこみ、天井の玉縁を這いまわって、ぎょっとさせた。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
これで、父親は玄関の間からこちらへ入ってくるときに、グレゴールは自分の部屋へすぐもどろうというきわめて善良な意図をもっているということ、だから彼を追いもどす必要はなく、ただドアを開けてやりさえすればすぐに消えていなくなるだろうということを、ただちに見て取ることができるはずだ。
— DIE VERWANDLUNG 『変身』 青空文庫
他からでなく、自ら、原始の人間に近いものへ、自分で自分を追いもどすことだ。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫