樽柿
たるがき
名詞
標準
persimmons mellowed in a sake cask
文例 · 用例
牛肉のバタ焼の黒煙を立てて、腐った樽柿の息を吹くのと、明神の清水を汲んで、松風を吸ったのでは、それは、いくらか違わなくっては。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
煤がふります、パン皿に、紅茶茶碗に、樽柿に。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
殊に蜜柑と樽柿が好物で、見る間に皮や種子を山のように積上げ、「死骸を見るとさも沢山喰ったらしくて体裁が宜くない、」などと云い云い普通の人が一つ二つを喰う間に五つも六つもペロペロと平らげた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
ある時大きな樽柿を十六食ったことがある。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
中には樽柿がいっぱいはいっている。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
わたしは一個八厘の樽柿をかじりながら「三十三間堂」のお柳の別れを愉快に見物したことを記憶している。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
大きな梨ならば六つか七つ、樽柿ならば七つか八つ、蜜柑ならば十五か二十位食うのが常習であった。
— 正岡子規 『くだもの』 青空文庫
それから觀兵式の日に連れられて行つて、初めて樽柿といふものを買つて宛行はれたことなどを覺えて居ます。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
作例 · 標準
酒の香りがほんのりと移った樽柿を一口食べると、秋の深まりを感じる。
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渋柿を酒樽に密閉して渋を抜いた樽柿は、独特の甘みと食感が人気だ。
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田舎から届いた樽柿を家族で囲み、こたつで食べるのが我が家の恒例だ。
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