怏々
おうおう
形容詞-たる副詞-と
標準
discontented
文例 · 用例
百萬長者の紳士は、不貞の妻に家出をされ、黄金の中に埋れながら、人生の無意義を知つて怏々として居る。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫
」 へいげんは金時計を失いて、たちまち散策の興覚め、すごすご家に帰りて、燈下に愛妾と額を鳩めつつ、その失策を悔い且つ悲しみ、怏々として楽まざりし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
何とか言って来るかなと思って、私も何だか怏々していると、とても長い手紙が来たの。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
倉持は空腹を感じていたので、料理と酒を註文し、今母のいた部屋で、気仙沼の烏賊の刺身で呑みはじめ、銀子も怏々するので呑んだ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
彼は怏々として楽しまず、狂悖の性は愈々抑え難くなった。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
かく思ひつゞくる程に、我心は怏々として樂まずなりぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
私は怏々として居た。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
権兵衛兄弟は次第に傍輩にうとんぜられて、怏々として日を送った。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
作例 · 標準
例句